大相撲名古屋場所(愛知県体育館)は10日に初日を迎える。入場者数の上限が制限なしの7448人となる今場所は、連覇に挑む横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)や元大関の朝乃山(28=高砂)の復帰、東大から初めて力士となった須山(24=木瀬)の序ノ口デビューと見どころが多い。

 そうした中、現地観戦するファンには、土俵外にも楽しめるスポットがある。〝七夕シーズン〟に合わせて力士らが短冊に願いを込めて、メッセージを記しているのだ。協会によると、3年ぶりの取り組みだという。

 照ノ富士は「無事に15日間終わりますように」。両ヒザに不安を抱えながら土俵に上がり続けているだけに、大きなケガなく完走したい思いが表れているのかもしれない。

 興味深かったのが大関陣だった。今場所は御嶽海(出羽海)、正代(時津風)がカド番。先場所8勝7敗の貴景勝(常盤山)は奮起が求められる立場だ。

 そんな御嶽海の願いは「4回目の優勝!!!」、貴景勝も「優勝」と書き込んでいた。一方、正代は「角番脱出」。先場所まで大関在位10場所で10勝以上は昨年初場所(11勝4敗)の1度のみ。かねて〝控えめ発言〟が多い大関は現実的な願いごとを挙げたということか…。

 幕内琴ノ若(佐渡ヶ嶽)の「大勝ち」、幕内王鵬(大嶽)の「強化」といった相撲を連想させるものが最も多く、中には幕内宝富士(伊勢ヶ浜)の「家族が健康でいれますように」といった家族への思いも。また、幕内北勝富士(八角)の「無病息災」、幕内栃ノ心(春日野)の「世界平和」も確認できた。

 他には「男気のある男になれますように」(幕内翠富士=伊勢ヶ浜)、「ベストスコアをだす」(十両徳勝龍=木瀬)、「甘い物をたらふく食べたい♡」(十両天空海=立浪)――。短冊には切実な願いごとからユニークな願いごとまで、力士の思いが詰まっていた。