10日投開票の参院選は9日に最終日を迎え、各陣営が最終演説を行った。8日に奈良県内で銃撃を受けて死亡した安倍晋三元首相の事件を受けて、対策を行っていた陣営もある。

 自民党から東京選挙区に出馬している生稲晃子氏は東京23区の最終街頭演説会を銀座で開催。下村博文選対本部長は安倍元首相宅に弔問に行ったと明かし、「今にも目を開けて声をかけるような、そういう表情をされておられました。いまだに信じられません」と話した。

 その上で「こんなことが民主主義と自由主義の日本において起こっていいのでしょうか。民主主義の根幹である選挙を脅かすようなことがあってはならない」と聴衆に向けて訴えた。

 選挙活動は再開したものの、事件の影響は受けざるを得ない。生稲陣営関係者は「グータッチはやめました。写真撮影も同様です。例えばこの銀座の演説でも練り歩きをしてお祭りのように盛り上げてから、街宣車の上で演説をとしたかったが、それも取りやめました。本人の気持ちがそうなってないですし」と明かした。

 スタッフたちも一様に安倍氏が死去したことに実感がないという。

「(亡くなったという一報に)事務所内でみんな沈黙でした。スタッフたちも整理がつかず昨日は動けなかった。どう気持ちを整理するかという話の中で自然と喪章をつけようという提案がありました」(前出関係者)

 この日、生稲氏をはじめ陣営関係者は喪章をつけていた。また、生稲氏が選挙戦でピンクの服を着なかったのはこの日だけだという。

 投開票を受けての対応にも影響が出そうだ。