〝正面突破〟あるのみ――。大相撲名古屋場所(愛知県体育館)は10日に初日を迎える。前日の9日は最終調整を行った小結阿炎(28=錣山)が報道陣の電話取材に応じ、15日間に向けて意気込みを語った。

 3場所連続となる三役の地位よりも大事にしていることがある。「今は番付とか意識していなくて一番にどれだけ自分の相撲を出せるか、見せられるかということだけを意識している。なので緊張もあまりしない」。相手が誰であっても挑戦者として全力を尽くす。

 それが横綱であればなおさらだ。初日は連覇に挑む照ノ富士(伊勢ヶ浜)と対戦する。阿炎は「攻略法も何もないと思っている」とした上で「とにかく思いきりぶつかっていくことが勝ちにつながるんじゃないかと。技術面、力では圧倒的に横綱が強い。全力で何かやったときにチャンスが転がってくると思うので、あきらめずに最後まで力を出し切るということ」と力強く語った。横綱とは過去1勝2敗。小細工なしで挑むつもりだ。

 この日は幕下以下と7番取って汗を流し、稽古後に必勝を祈願。阿炎は「すごく調子がいい。今日も思いどおりに体が動いた」と自信をのぞかせた。