今年の9月、非常に不気味な姿をした奇妙な生物の画像が海外のSNSに出現して話題になった。
問題の未確認生物はインドのラジャスタン州の農民が、新型コロナウイルスの感染拡大による外出規制が再び行われる2週間前に畑で発見したものだという。四足歩行する生物のように見えるが、背中には並んだ甲羅があり、顔は人間のように見えるのだ。
この生物は地元で「ディプタ」と呼ばれているもので、人間に危害を加える可能性もある〝非常に危険〟な生物とのこと。さらにネットの情報をさかのぼっていくと、2018年にもインドのジャギッタラ地区テランガーナにて発見されたという報道がなされていた。こういった新しい未確認生物の目撃証言は一過性のものが多く、騒動後は続報がないことも多い。だとすると、長らく姿を見せていなかった伝説の生物が現れたということになるのだろうか?
だが、真実は非常にあっけないものだった。この生物はイタリアのアーティストであるライラ・マガヌコ氏によって作成されたシリコン製の彫刻にすぎなかったのだ。
この作品は「アルマジロとのハイブリッド生物」という触れ込みで作成されたもので、作品の画像がアップされていたのだ。独特の見た目を面白がられたのか、あまりのデキの良さに本当にこのような生物がいると勘違いしたのか、画像が「本物のUMAを捉えた証拠写真」として誤って取り上げられ、ネットで拡散したようだ。
ちなみに18年のケースも同様で、以前にこの作者が展覧会のために撮影した動画をユーチューブにアップしたところ、面白がられてUMA騒動が起きたということらしい。
比較的簡単に来歴をたどれるとはいえ、一度、SNS上で話題になると拡散するスピードはこれまでの媒体の比ではなくなる。今回のUMA・ディプタ騒動もSNSの功罪といえるかもしれない。












