宇都宮競輪場で開催されている「第12回国際自転車トラック競技支援競輪」(GⅢ)は20日、2日目を行う。初日のS級予選4Rで逃げて2着に入った末木浩二(29=山梨)の目の色が違う。
日大時代には自転車競技で3年連続3冠を達成した天才に火がついた。「ノブさんみたいになれるように」。火付け役は鈴木庸之(35=新潟)で、重度のヘルニアを克服した北関東の偉人だ。
「ヘルニアになったので、ノブさんに相談して長野のお医者さんを紹介してもらったんです。自分はそこまでひどくはなかったので手術はせずに済みましたが…」
末木はデビューから穏やかで、ふわっとした雰囲気、話しぶりだったが、確実に何かが違う。言葉に込められたものがある。鈴木は半年近く寝たきりの時期もあった。そこから復活し、GⅠの決勝進出も果たした。「ノブさんは本当にすごい。自分もやらないと」と切迫感のこもる思いを述べた。鈴木の姿を見て“自分も変わらないと”と思ったのだ。
現在はまだ準備中だが「長野に部屋を借りて、本格的にやっていこうと思っています。これから、です」と、歩むべき道は定めている。すでに今、腰の状態も安定し、調子そのものも上向いている。初日のレースも流れが向いたこともあるが、ライン上位独占で「自信もつきました」と笑顔を見せた。
2日目(20日)の準決10Rは関東ラインの先頭を願い出た。「(積極型の)望月(一成)君がいるけど、やるしかない」。気迫の逃げでレースを支配する。












