フィギュアスケートの元世界女王・浅田真央(26=中京大)が12日、都内のホテルで引退会見を開いた。
「本当に今はやり残したことはない。もう一度、チャレンジすることができてよかった」と完全燃焼を強調した真央は、今年に入り、スケートリンクに上がっていないことを明かした。
引退については家族や友人など複数に相談していたという。決断したのは2月で「最終的に決めたのは自分自身」。発表が4月になったのは「自分の気持ちの準備もあり、今日になりました」。五輪出場枠が3人から2人になった3月の世界選手権の影響は否定した。
最大の転機となった試合には2014年ソチ五輪でのフリーの演技を挙げ「気持ちがすごい、今までの試合以上に落ち込んでいたり、つらかったりした部分があった。それでもあれだけの挽回の演技ができて、それが五輪だったのが一番よかった」。ショートプログラム(SP)から立て直せた理由は「リンクのドアを出た瞬間にすごい会場で『これはやるしかない』と思いました」と話した。
また、長年競り合ったライバル、キム・ヨナ(26=韓国)に対する思いも「私たちは16歳くらいから試合に出てきました。お互いにいい刺激を与えながら、もらいながら、ずっとスケート界を盛り上げてきたんじゃないかなと思っています」と告白した。
気になる今後については「どんな形であってもフィギュアスケートに恩返しができる活動をしていきたい」と話し、引き続きフィギュアスケートに関わっていく意向を示した。
「生まれ変わったら?」との質問には「もう何も悔いはないので、スケートの道はいかないと思います。食べることが大好きなので、ケーキ屋さんとかカフェとか、レストランだったり、そういうのやっていたりしていたのかなと思います」と話し、会場を笑わせた。
また、結婚の予定について聞かれると「ないです。フフッ。(福原)愛ちゃんとお友達なので、台湾の方でいい方がいれば紹介してもらいたいかなと思います」。
最後まで明るくハキハキとした受け答えが印象的で「本当に晴れやかな気持ち」と繰り返した浅田だが、最後のあいさつでは思いが込み上げた。スピーチ途中で30秒間沈黙し、後ろを振り返って左手でそっと涙をぬぐった。
そして「スケート人生で経験したことを忘れずに新たな目標を見つけて、笑顔で…」と話すと、また涙が止まらない。「前に進んでいきたいと思います」となんとか続け、最後は笑顔で会見を終えた。












