ブラジル代表がピッチ内外で〝実力〟を証明した。6日に行われた日本戦(国立)で、エースFWネイマール(パリ・サンジェルマン=PSG)のPKで1―0と勝利。最少点差ではあったものの、圧倒的な美技を披露して日本のファンを魅了した。今回20年ぶりに来日した最強軍団は大きな話題を呼び、フィーバーが沸騰。今後は日本でもスターたちを巡るカネの動きが活発化しそうだ。


 王国ブラジルの来日は優勝した2002年日韓W杯以来、実に20年ぶり。試合のチケットは即完売し、新国立で最多となる超満員6万3638人の観客が詰めかけた。

 ブラジル代表チームの来日時には大勢の人々が成田空港で出迎え、宿泊ホテルには連日〝出待ち〟のファンが多数押し寄せるなどフィーバーが沸き起こった。この日の試合では期待にたがわぬ好プレーの連発で貫禄を見せる一方で、今回の日本遠征ではピッチ外でも熱い視線が注がれていた。

「ブラジル代表にはネイマールはもちろん、他にもFWビニシウス(レアル・マドリード)やFWガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・シティー)、FWリシャルリソン(エバートン)などスーパースター候補がたくさんいる。日本でも注目度が高くなっているし、カタールW杯でさらに株を上げる可能性もある。今回、人気が改めて証明されたことで契約を検討する企業もありそうだ」と大手広告代理店関係者は指摘する。

 日本企業は世界で幅広く認知されているサッカー界のスター選手とスポンサー契約を結ぶケースが多い。近年もネイマールやアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(PSG)、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)といったビッグネームのほか、2018年ロシアW杯でフランス優勝の原動力となったFWキリアン・エムバペ(PSG)や、14年ブラジルW杯で得点王を獲得したコロンビア代表FWハメス・ロドリゲス(アルラーヤン)が大手企業のCMに起用されている。

 中でも現在のブラジル代表は若手のスター候補が次々と出現しており、今回の日本戦を契機に多くの企業が今後の契約の可能性を模索。新型コロナウイルス感染対策のため直接接触することはなかったが、関係者を通じてコンタクトを図った企業もあったという。

 それは選手個人に限った話でなく「ブラジル代表チーム自体にも価値があるということで、契約という話も出てくるかもしれない」と前出の関係者。ラグビー界で世界的な人気を誇るニュージーランド代表「オールブラックス」は複数の日本企業とスポンサー契約を結んだことがある。同じく大きな注目を集めるサッカー王国のブランドにも関心が寄せられているのだ。

 ブラジルフィーバーに沸いた日本で、今度は巨額マネーが動き出すことになりそうだ。