参院選(22日公示、7月10日投開票予定)の比例代表はまたも著名人候補の乱打戦の気配だ。無党派層にターゲットを置いた野党が積極的に動いており、さまざまなジャンルから著名人候補を擁立している。現時点で出馬を表明している多士済々な顔ぶれを見てみると――。
毎回、芸能・スポーツ界から“大物新人”を擁立してきた自民党は、元おニャン子クラブの生稲晃子氏(54)、「ラブひな」の代表作がある漫画家の赤松健氏(53)らに白羽の矢を立てた。生稲氏は東京選挙区からの出馬となり、赤松氏が名を連ねる比例は6年前に当選した改選組が主戦になる。
注目は前回、約32万票を獲得した元SPEEDの今井絵理子氏(38)。先月、闘牛祭りで牛から落下・骨折し、車イス生活を余儀なくされたが、「神様が与えてくれた試練」と持ち前のガッツは健在だ。
2020年に息子の今井礼夢(17)がプロレスデビューし、マット界にもパイプが広がった。事務所開きには、往年のSPEEDファン以外にも鷹木信悟や伊藤薫らプロレスラーが駆け付け、“プロレス票”の開拓にも余念がない。
野党で怒とうの擁立ラッシュとなっているのは日本維新の会だ。改選となる女優の石井苗子氏(68)のほか、新たに元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(64)、元都知事で作家の猪瀬直樹氏(75)、歌手で俳優の中条きよし氏(76)、元マラソン選手で元熊本県議の松野明美氏(54)ら既に比例で20人以上を擁立している。「10人前後が当選する勢いで、当選ハードルも5万票以上で低いとあって、各陣営は1人でも知ってもらおうと必死」(維新関係者)
その維新を「ぶっ壊す」と鼻息が荒いのはれいわ新選組から電撃出馬を表明した「浅草キッド」の水道橋博士氏(59)だ。維新の松井一郎代表から名誉毀損で訴えられたのをきっかけに“維新キラー”となり、モハメド・アリのTシャツに闘魂タオルを巻いての活動で、メディアジャックに成功している。
れいわはまだ比例代表で優先的に当選する特定枠の候補を発表していない。「山本太郎代表が東京選挙区に回った分の穴を埋める比例代表の隠し玉もまだ用意しているようです」(永田町関係者)
維新やれいわに食われているのは野党第1党の立憲民主党だ。出馬を表明していた元モーニング娘。の市井紗耶香氏(38)は撤退し、ジャーナリストの有田芳生氏(70)ら改選組が主だ。著名人候補の擁立に苦戦する中、例外となる“新人”は昨年の衆院選で落選した辻元清美氏(62)のくら替えだ。全国区の知名度を誇るとあって、同党では貴重な広告塔になっている。
コア層に向け、異色のラインアップをそろえているのはNHK党だ。芸能界の裏側を暴露しているガーシーこと東谷義和氏(50)の擁立に成功。帰国すれば逮捕や身の危険があるとして、中東に滞在したままの選挙戦となる予定で、政見放送に暴露ネタ投入で注目を引く戦略を立てている。
ほかにもニコニコ生放送の人気配信主である横山緑こと久保田学氏(44)、れいわの山本代表と同姓同名の山本太郎氏(48)、元暴力団員でユーチューバーの油山真也こと添田真也氏(41)、ホリエモン秘書の斉藤健一郎氏(41)らを擁立。議席獲得に向け、東谷氏のキャッチフレーズである「死なばもろとも」の精神で参院選に臨むようだ。












