【ドイツ・デュッセルドルフ21日(日本時間22日)発】柔道の東京五輪代表選考会の一つ、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会第1日、男子60キロ級の高藤直寿(26=パーク24)が優勝し、3位だった16年リオデジャネイロ五輪に続く代表入りは決定的となった。準決勝までの4試合はすべて一本勝ち。準決勝は韓国選手を豪快な背負い投げで叩きつけ、力の違いを見せつけた。決勝は不戦勝という形だったが「今日は完璧な出来を見せられた。今が本当に一番強い高藤直寿だ。(東京五輪では)自分が優勝することしか考えていない」と代表決定を心待ちにしている。

 女子48キロ級の渡名喜風南(24=パーク24)は決勝でシリヌ・ブクリ(21=フランス)に敗れて銀メダル。「準決勝まで最近で一番いい試合だったが、最後に勝ち切れないのが自分の弱さ。克服できていないのがすごく悔しい」とうなだれた。それでも選考レースでは大きく独走。実績から初五輪が確実な情勢だ。