速攻だった。大相撲夏場所12日目(19日、東京・両国国技館)、幕内隆の勝(27=常盤山)は幕内一山本(28=放駒)を押し出して10勝目(2敗)。左の逃れる相手を一気に土俵がに退けた。取組後は「突き放す相手だったので先手を。自分から、自分からという気持ちでいきました」とうなずいた。

 4日目から9連勝と好調をキープ。「(2桁勝利までの道のりは)全然長いですけど」としつつ、単独トップのプレッシャーなどは感じていないようで「そんなに変わらない。調子がいいので気が楽というか、落ち着いて取れていると思います」と話す。

 取組のイメージと体が一致している要因は出足を改善したことにある。そんな課題克服は日常生活にもおよび「目標を紙に書いて毎日見たり、口に出して、踏み込みはどっちの足からとかやってきた」と明かす。

 一方、土俵下の佐渡ヶ嶽審判長(元関脇琴ノ若)は「緊張していない。相撲内容が慌てることなく目の前の一番に集中できている」と振り返った。

 3敗は横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)ら3人。残り3日で先頭を走る隆の勝は「そこ(優勝争い)は考えていない」と強調しつつ、この勢いを止めるつもりはない。