リングの覇者も政界の頂点には届かず――。9日に行われたフィリピン大統領選で、元ボクシング世界王者マニー・パッキャオ上院議員(43)が落選した。当選を決めたフェルディナンド・マルコス元上院議員(64)にはるか及ばぬ惨敗だった。

 現地メディアはマルコス氏が「地滑り的圧勝へ」と報道。現地時間10日未明の開票状況によると、マルコス氏は約2932万票を獲得し、2位のレニ・ロブレド副大統領(56)の約1399万票に大差をつけた。パッキャオ氏は7人中3位ながら、約328万票にとどまっている。もともと支持率は低かった。

 マルコス氏は、自身の独裁とイメルダ夫人の贅沢三昧で知られた父マルコス元大統領の長男。下馬評通りの圧勝は「マルコスブランド」の強さを見せつけたカタチだ。

 ボクシングで世界6階級制覇したパッキャオ氏は2016年から上院議員を務め、政治経験も積んだ。フェイスブックのフォロワーは1884万人いたが、選挙ではあえなく敗れた。

 国民はパッキャオ氏はあくまでもボクシングチャンピオンで、政治的なリーダーの経験がないと判断したようだ。