【ダイエット王子・工藤孝文の痩せる門には福来る】気温もぐっと下がり、一気に秋めいてきました。コンビニでおにぎりを買った際にも「温めますか?」と聞かれることが増えてきましたね。でもちょっと待って。今回はコンビニおにぎりはぜひ冷たいままで食べてくださいという話です。
冷たいままで食べると何がいいかといえば、冷えることで「レジスタントスターチ」(難消化性でんぷん)が増えることが分かっています。このレジスタントスターチ、実は最近のダイエット界で大きな注目を集めているのです。
仕組みとしては、食材に含まれるでんぷんが加熱後に冷まされることで再結晶、消化されにくくなります。すると小腸で消化・吸収されにくくなり、大腸まで届き、ひいては善玉菌を増やす効果をもたらします。食物繊維と同様の働きをすることで便通が良くなる、血糖値の上昇抑制、脂肪減少につながります。
実際にマウスを使った実験ではレジスタントスターチを含む食品とそうでない食品を食べたマウスを比べたところ、減量や排便効果が高いことも示されました。
レジスタントスターチを多く含むのは白米などの炭水化物やジャガイモ、サツマイモなどのイモ類、インゲン豆や小豆などの豆類です。特性として一度加熱したものを冷やすことで生じる物質のため、例えばですが、日常生活に取り入れる場合は、お弁当の白米もあえて温めずに食べることで摂取できます。冒頭に伝えたようにコンビニおにぎりも手軽に取れていい食材です。ほかにも最近はスーパーで売っている焼き芋や、自宅でふかしたサツマイモを冷蔵庫で一度冷やして、お弁当と一緒に持っていくなどもいいですね。
最近は低糖質ブームとあって、多くの方が“糖質少なめ”を意識されているように感じます。ただこの欄でたびたびお伝えしているように、私は偏った糖質制限には反対です。特に炭水化物にはこのような特性もあるため、逆にしっかり取って、腸内環境の悪化を防いでいただきたいと考えています。
男性、特に高血糖に悩む生活習慣病の方などにも有効ですよ。ごはんの冷たさには少し我慢して、よくかんで召し上がってください。
☆くどう・たかふみ=福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、糖尿病などの生活習慣病、漢方・東洋医学・ダイエット治療を専門とし、自身も10か月で25キロの減量に成功した。現在は福岡県みやま市の工藤内科でダイエット外来を含めた地域医療を行う。NHK「あさイチ」「ガッテン!」、日本テレビ系「世界一受けたい授業」などテレビ出演、ダイエット・東洋医学に関わる著書多数。最新刊は「医者も驚いた!ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社刊)。医師+(いしぷらす)所属。












