米ロサンゼルスで27日(日本時間28日)に各賞発表と授賞式が行われた第94回アカデミー賞で、日本から出品された「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)が国際長編映画賞(旧外国語映画賞)に輝いた。日本映画が同賞を受賞するのは2009年の「おくりびと」(滝田洋二郎監督)以来。「ドライブ・マイ・カー」は作品賞なども含めた計4部門にノミネートされており、脚色賞は逃した。

 受賞を伝えた同映画のツイッターアカウントには、「新たな歴史の瞬間を目撃しました」「受賞信じてました」などと祝福のツイートが映画ファンらから寄せられた。各賞を予想する米国の映画サイトなどでは、早くから図抜けた本命と目されていた。

 同作は村上春樹氏の短編小説を脚色。妻を亡くした舞台演出家で俳優の男性(西島秀俊)と、公演先の広島で愛車の運転を任された女性(三浦透子)らとのやり取りを通じて、内なる喪失感や葛藤を浮かび上がらせ、高い芸術性が国内外で評価された。

 昨年のカンヌ国際映画祭(脚本賞)など国内外で約100もの賞を受けてきたが、3時間の長尺に加え、会話主体の静かな流れで進行するスタイルが、エンタメ帝国アメリカで広く受け入れられたことも注目された。