なぜ「もぐもぐタイム」が必要なのか。カーリングを観戦する一部の人たちから疑問の声が上がっている。

 カーリングは「氷上のチェス」とも呼ばれ、常に相手のショットを読みながら、有利な展開をどうやってつくっていくかを考える点がチェスや将棋に似ていると言われており、非常に頭を使うスポーツだ。その一方で体力も非常に使う。かつて平昌五輪男子代表の山口剛史(SC軽井沢)は「特にリードとセカンドは体力的に本当に大変ですよ」と語っていた。

 どういうことか。山口氏は「リードとセカンドは、自分以外の3人分のスイープをしないといけない」と説明。その上で「例えば投げた石が弱くて最初から全力で掃いたら、大体25秒ぐらい掃き続けます。そうすると心拍数が180くらいまで上がってしまうので、短距離走ぐらいの強度はあると思います。毎回掃き続けることはほぼありませんが、10エンドの試合だと約80回は掃くと思います」と明かした。つまりリードとセカンドの選手は、短距離走並みの強度でスイープを行っているというわけだ。

 頭も体もフルに使うスポーツがカーリング。だからこそ、補食が必要なのだ。「頭にもエネルギーを補給することで、集中力が下がりにくくなるのが狙いですね」と意図を説明した。

 さらに「もぐもぐタイム」は後半戦に向けて、作戦を練る場でもあることから、選手たちにとっては大切な時間なのだ。