Jリーグは31日に理事会を開催し、3月に退任予定の村井満チェアマンに代わり、J1札幌の野々村芳和会長(49)を新チェアマンとして内定したことを発表した。

 野々村氏は慶大卒業後、市原や札幌でプレーして2001年に引退。13年から札幌の社長を務めて経営手腕を発揮し、今年から会長となった。Jリーグで選手経験のある初のチェアマン誕生となる。

 理事会後に会見した野々村氏はJリーグのかじ取りについて「課題は(リーグ創設から)30年たっても最初から変わらない。より多くの人たちにどうやってJリーグを届けるか。もう1回フットボールに基軸を置いて、よりよいサッカーを届ける。サッカーは一つの作品。ピッチ上のクオリティーはもちろん大事だが、スタジアムのスペック、催し物も含めて行きたいなと思う、サポーターの方がつくる熱量、雰囲気。これが相まってサッカーという作品ができる。どうやったら多くの人に伝えられるかをポイントにして進めていきたい」と説明した。

 また、Jリーグと日本代表が日本サッカー界の両輪という立場から、代表強化や人気低迷に対する施策を説明。「30年前にJリーグが始まったときにサッカーを始めたような選手たちが今、代表としてW杯にチャレンジしている。30年前の熱い思いを持った川淵さんたちが始めたことが今のプレーヤーになっている」と現状を分析した上でこう続ける。

「どういう戦い方をしてほしいとかいろんな思いがあって当然だが、僕としては30年後、あるいは20年後に活躍できる選手。サッカーをやりたいと思えるような情報の届け方を、もう一回ここで考えてやらないと、20年後、30年後のW杯で新たな問題が出てきてしまう可能性がある。そういうところを意識しながら仕事をしたい」。代表人気の低迷を意識して、情報発信の重要性などを強調した。

 Jリーグの新チェアマンには、代表再建の一翼を担う役割も期待されそうだ。