無念の終戦となった。大相撲初場所千秋楽(23日、東京・両国国技館)、平幕の阿炎(27=錣山)が幕内琴ノ若(24=佐渡ヶ嶽)を引き落として先場所に続く12勝(3敗)をマーク。ともえ戦による優勝決定戦に望みをつなげたが、結びの一番で関脇御嶽海(出羽海)が横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)を破り3度目の優勝を決めたため吉報は届かなかった。

 だが、リモート取材にはすっきりした表情で現れ「相撲に意識が向いているので(優勝は)全く考えてなかった」。今場所の15日間は「今場所も一番、一番自分の相撲を取っているので自分を出し切ることができた。自分が負けたので悪い」と語った。

 昨年は新型コロナウイルス対策のガイドライン(不要不急の外出禁止)に違反して3場所出場停止の悪夢を味わったが、2場所連続でV争いに加わったことで春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)での三役復帰にも期待が懸かる。

 本人は「発表されていないので意識していない」と無欲を強調したものの、新大関御嶽海が誕生する中で新たな大関候補として名乗りを上げた格好だ。