心身ともに最高の状態だ。大相撲初場所14日目(22日、東京・両国国技館)、関脇御嶽海(29=出羽海)は幕内宝富士(34=伊勢ヶ浜)を下して2敗(12勝)を死守。横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が敗れて単独トップに立ち、3度目の優勝に王手をかけた。

 左差し、右でおっつけ一気に攻め込む。土俵際で宝富士の小手投げをしのいで送り出した。御嶽海は「自分の相撲を取る。それだけですね。それで勝ったということ」と冷静。内容については「まわし取られないように。苦手な相手ではないので、しっかり落ち着いて前に出ることを意識すれば何の問題もないと思いながら取りました」と振り返った。

 先場所は11勝4敗の成績を残しながら、終盤戦の連敗を反省。「今場所は気持ちを整えることができている」と話すように、目標の2桁白星を達成しても集中力が欠けるどころか、力強い相撲が続く。

 周囲の注目も重圧になることなく、精神状態は「最高。気持ちいいですね」と充実しているようだ。2019年秋場所以来の優勝まであと一歩に迫った御嶽海。勝てば大関昇進の目安となる「三役の地位で3場所33勝」も達成するが、本人は「全然意識していない。しっかり白星を重ねる。それだけです」ときっぱり。

 最後まで平常心を貫き、賜杯を手にするつもりだ。