大相撲は年末年始も関係なく〝稼働中〟だ。日本相撲協会は年末年始を休業するが、力士らは初場所(1月9日初日、東京・両国国技館)に向けて稽古に励んでいる。そんな中、2021年も角界のニュースは世間の注目を集めた。数々のトピックの中から本紙担当記者とデスクが取り上げたのは――。


 記者A 今年もあっという間の1年でした。スポーツ界は東京五輪を中心に盛り上がりましたが、角界でもいろんなことがありましたよね。

 記者B 土俵では横綱白鵬(現間垣親方)の引退や横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)の誕生といった大きな出来事があった。おかげさまで本場所前後にバタバタすることもあったような…(笑い)。

 デスク 土俵外では、新型コロナウイルス関連の話題が多かったな。

 記者A 1月の初場所は白鵬らが感染して力士65人が休場する異常事態となりました。力士や親方ら全協会員を対象にしたPCR検査を実施した影響で、取組編成会議が初日前日に開かれたのも異例でした。

 デスク その後は2年ぶりに名古屋、九州で地方場所が開催された。力士は他のアスリートと比べて感染による重症化リスクが高いと言われているが、角界も少しずつ前進しているよ。

 記者B ただ、相撲協会が定めたコロナ対策の違反者も次々に明らかになりました。ほとんどの親方や力士が守っているだけに、余計に目立ちますよ。

 記者A 前時津風親方(元幕内時津海)は外出禁止になっている初場所中にマージャン店やマッサージ店などに出入りしたとして、協会から「退職勧告」の懲戒処分を受けました。退職後に総合格闘技デビューしたことには驚きましたが…。

 記者B 違反者は力士からも出たよね。

 記者A ええ。竜電(高田川)が外出禁止期間中に合計25回にわたって女性と会うために外出を繰り返して「3場所出場停止」の処分を受けました。11月の九州場所から幕下で再出発しましたが、竜電が既婚者だったこともあってスー女(女性の大相撲ファン)の間では今でも「応援する気になれない」と〝拒否反応〟があるようです。

 記者B 大関だった朝乃山(高砂)も外出禁止期間中のキャバクラ通いが発覚しましたね。当初は協会の事情聴取で虚偽の報告をしたから、話がややこしくなった。結局「6場所出場停止」となって、処分が明ける22年7月の名古屋場所は三段目まで転落する見通しです。

 記者A 朝乃山は最初の協会による事情聴取でウソさえ付かなければ、出場停止も3、4場所程度で済んでいた。

 デスク 違反したらペナルティーが課されることぐらい理解しているはずなんだけどな。自分だけはバレないと思い込んでいたんだろう。

 記者A 処分後、朝乃山自身がコロナに感染したことには同情しちゃいましたけどね。

 記者B コロナ関連以外では、元幕内貴源治に大麻使用が発覚して7月に懲戒解雇される騒動もありました。

 デスク 今は貴源治改め「貴賢神」のリングネームで格闘家転向を目指しているんだよな。双子の兄のスダリオ剛(元十両貴ノ富士)も暴力問題で引退して格闘界に入った。何の因果か。

 記者A さすがに年末年始ぐらいはゆっくり過ごしたいと思っていたら、今度は木瀬部屋の幕内英乃海と新十両の紫雷が違法カジノ店に出入りしていたことが発覚した。詳細は現在調査中ですが、ひとまず両力士は初場所で謹慎休場することが決まっています。

 記者B 調査の完了と正式な処分が決まるのは初場所後になりそうですね。

 デスク 角界では初場所後が正月とも言われるけど…当分の間はゆっくりできそうにないな。