DEEPの佐伯繁代表が、女子部門の現状を吐露した。

 女子総合格闘技イベント「DEEP JEWELS 54」(6日、東京・ニューピアホール)のメインイベントでは、竹林エル(伊澤星花チャレンジ)が彩綺(和術慧舟會HEARTS)と激闘を繰り広げ、最後は強烈なパウンドでTKO勝ちを収めた。

 試合後、取材に応じた佐伯代表は「メインに救われた興行でしたね。少しでも間違えたらちょっと難しい」と大会を総括。さまざまな階級を設けるDEEP JEWELSだが、この日の大会は10試合中7試合が判定による勝敗決定となり、KO劇を見せられるパワーが不足している。「判定になると、どうしても試合時間が伸びてしまうし、パンチがないからコンパクトな会場でしか成り立たない」と厳しい状況を明かす。

メインの彩綺(左)と竹林エルの一戦は大熱闘となった
メインの彩綺(左)と竹林エルの一戦は大熱闘となった

 女子格闘技のスターといえば、伊澤星花や浜崎朱加がいるが「彼女たちが出てきた時の衝撃はすごかった。そのレベルの選手は、今はいないね。レスリングとか柔道のエリートが格闘技に転向してきたら変わると思うけど」と圧倒的なスターが不在の現状を嘆いた。

 一方で「でもそれは、選手全体のレベルが上がってることの表れ」と前向きだ。また、軽量級のパワーが不足している反面で「お客さんはアイドルチックなものを見に来ている側面もある」と指摘する。実際、大井すず(和術慧舟會HEARTS)、知名眞陽菜(フリー)などキュートなビジュアルを持つ選手も存在感を放ち、人気が急上昇している。

 世界唯一の女子総合格闘技団体として、今後の展望を「テレビ番組とかでもっと取り上げてもらって盛り上げてもらいたい」と切実に語る。「変わらず今の立ち位置で続けていって、食べていけるように、世界に羽ばたけるようにしていきたいですね」と業界全体の発展を願った。