〝業師〟の心構えとは――。大相撲初場所(1月9日初日、東京・両国国技館)を控えた27日、幕内宇良(29=木瀬)が電話取材に応じた。

 自己最高位となる東前頭2枚目で臨む宇良は、番付の話題になると「何枚目ですか?」とまさかの〝逆取材〟。「(番付発表は)作業に没頭して見ていなくて…」と明かし、報道陣から伝えられても「番付は運で上下するもの。1枚違うとか、あんまりない。本来、自分の力がどの程度なのかが大事」と気にする様子はない。

 むしろ「家賃が高い」と、実力以上の地位にいることを意味する〝業界用語〟を使うなど控えめな発言が目立ち、上位総当たりになることには「どこから白星を取ったらいいか分からないですね」と冗談交じりに語った。

 ヒザの故障で序二段まで転落した宇良は、7月の名古屋場所で24場所ぶりに幕内に返り咲くと、九州場所では10勝(5敗)を挙げて技能賞を獲得。苦労を重ねてきただけに「今年はいい思いできたんで、次は下降の1年になるかなと。人間、常に上がっていくというのは難しいもの。上がった先は落ちていくものなので」と、どのような結果も受け止めるつもりでいる。

 この日の稽古では幕内志摩ノ海や幕下と13番取った。「幕内にいたいという気持ちが強い」と話す宇良。初場所でも観客を魅了してくれるはずだ。