国際オリンピック委員会(IOC)が、サッカーW杯の隔年開催を推進する国際サッカー連盟(FIFA)を批判した。

 IOCは理事会で議論された内容を受けて声明を発表。「会議ではFIFAがW杯を2年周期で開催しようとしていることについて話し合われた。世界のスポーツイベントのスケジュールに影響を与える可能性がある」と隔年開催案への反対を強く主張。IOCは10月にもW杯の隔年開催に警告を発しており、続けて懸念を表明する異例の事態となった。

 IOCは表向きはアスリートファーストを強調してFIFAの〝金儲け主義〟を批判している格好だが、その裏には五輪利権への影響がある。

 ともに莫大な利益を生み出すが、サッカーW杯が2年開催になると五輪と同じ年にも開催されることになり、注目度が分散してしまう。その結果、露出が減り放映権料や広告価値の低下を招く恐れがあるのだ。

 FIFAは今月後半に211の加盟国が参加するオンライン会議を開き、隔年開催案を議論する予定。議論の進展次第では、IOCとFIFAの対立が深刻化する可能性もありそうだ。