ヤンキースで〝ヒゲ論争〟を巻き起こしたリリーフのデビン・ウィリアムズ投手(31)がメッツと3年5100万ドル(約79億3600万円)で契約したと米メディアで報じられた。ヒゲ禁止のルール変更をさせたにもかかわらず、結果も出せずに1年で去ることになり、ファンの間でブーイングが巻き起こっている。

 ヒゲがトレードマークだったウィリアムズは昨オフにブルワーズからヤンキースにトレード移籍。クローザーとして期待された。名門ヤンキースには先代オーナーのジョージ・スタインブレナー氏の時代から49年間続くヒゲ禁止のルールがあり、ウィリアムズはやむなく春季キャンプできれいにそった。しかし、不満を口にしたことで〝ヒゲ論争〟が勃発し、現オーナーのハル・スタインブレナー氏が「手入れが行き届いていること」を条件に解禁を発表。いわばウィリアムスのためだけの異例のルール変更だった。

 気をよくしたはずのウィリアムスだったが、67試合で4勝6敗、18セーブで防御率4・79と期待を裏切った。米メディア「ON SI」は「ヒゲ問題はどうなるのか。ヤンキースが腹イセで方針をまた転換することはないだろうが、選手がまた変更したいと思うかどうかは別問題。ウィリアムスが1シーズンで築いた前例を覆そうとする勇者が現れるのか」とルールの再変更に注目している。ちなみにトミー・ジョン手術で離脱中のエースのゲリット・コールは現在ヒゲをたくわえ、来季も維持するのかどうかについて「様子を見ます。少しだけ個人の自由を認めるのがいいバランスと思う」と答えている。

 この分ならルールの再変更はなく、ヒゲのコールが復帰することになりそうだが、ファンのウィリアムズへのブーイングは止まらず、米メディア「TPS」は「彼の苦戦ぶりを考えるとメッツとの3年契約は印象的だ。彼にとって転機になるかもしれない。ヤンキースファンはこの契約を喜んでいるだろう」と伝え、ファンの「オーナーに方針変更させた揚げ句、去っていく。いい加減にしてくれ」「メッツファンのみなさん、粗悪品を楽しんでください」「ウィリアムズのセーブ失敗を取り除けばヤンキースが地区優勝できていた」と怒りの声を紹介している。