大相撲秋場所(東京・両国国技館)は11日に初日を迎える。2場所ぶりの優勝を狙う横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)は小結霧馬山(26=陸奥)、先場所初優勝を果たした小結逸ノ城(29=湊)は大関貴景勝(26=常盤山)と対戦。7月の名古屋場所は1横綱2大関2関脇が黒星発進する波乱の幕開けとなっただけに今場所も初日の取組から目が離せない。

 1999年初場所以来23年ぶりの3関脇3小結だが、小結阿炎(28=錣山)が負傷により休場。芝田山広報部長(59=元横綱大乃国)は「急きょ休場になったのは非常に残念」としつつ、若手の台頭に期待を寄せる。

 新関脇豊昇龍(23=立浪)ら注目力士が多い中、同部長は幕内琴ノ若(24=佐渡ヶ嶽)の名前を挙げた。「先場所はもう一歩のところで休場になってしまった。力をつけてきているので大いに奮起してほしい」。先場所東前頭2枚目で臨んだ琴ノ若は、部屋でコロナ感染者が判明して7勝3敗の時点で途中休場。三役昇進が現実味を帯びていたが、番付は据え置かれた。

 また、同部長は先場所10勝5敗の大関正代(30=時津風)にも注目。「前半戦でダメかと思ったら10勝したし、少し自信を取り戻しているんじゃないか。今場所は大関陣も優勝争いに絡んでもらいたい」と語った。

 10日は国技館で土俵祭りが行われ、八角理事長(元横綱北勝海)らが15日間の安全を祈願した。その後の優勝額贈呈式には5月の夏場所で優勝した照ノ富士と先場所Vの逸ノ城が出席。横綱は「9月場所もいい成績残せるように頑張りますので応援よろしくお願いします」と意気込み、逸ノ城も「2桁(白星)目指して頑張ります」と力強く語った。