【大相撲】白鵬、鶴竜が四面楚歌! 休場続きで横審初の「注意」&親方衆から〝やめろコール〟

2020年11月24日 06時15分

「引退」の2文字が間近に迫ってきた白鵬(左)と鶴竜

 大相撲の白鵬(35=宮城野)と鶴竜(35=陸奥)の両横綱に〝イエローカード〟が突き付けられた。横綱審議委員会(横審)は23日に東京・両国国技館で定例会合を開き、両横綱に対して出席委員6人(2人欠席)の満場一致で「注意」を決議。師匠を通じて本人に通達された。親方衆の間からも〝やめろコール〟が上がるなど、両横綱を取り巻く状況は四面楚歌。いよいよ進退問題は「待ったなし」の状況になってきた。


 横審の矢野弘典委員長(79=産業雇用安定センター会長)は定例会合後に会見を開き、白鵬と鶴竜に対して「注意」を決議したことを明かした。横審は休場や成績不振が続く横綱に対し、軽い順に「激励」「注意」「引退勧告」などの決議を行うことを内規で定めている。直近では2018年九州場所後に不振の横綱稀勢の里(現荒磯親方)に対して「激励」を決議した。

 今回は、それよりも重い内容。10年には暴力問題を起こした横綱朝青龍に「引退勧告」を決議した例はあるが「注意」が決議されるのは初めて。矢野委員長は「出席委員全員の総意。あまりにも休みが多い。この1、2年の状態を見ると問題」と厳しく指摘した。初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で結果を残せなかった場合は「来場所を見て、また相談する」と話し、次回は「引退勧告」を決議することに含みを持たせた。

 11月場所は白鵬と鶴竜の両横綱が不在。複数の横綱が2場所連続で初日から休場するのは史上初の異常事態となった。両横綱ともに今年の5場所(夏場所は中止)で皆勤したのは1場所だけ。横審も直近12場所で、ともに8場所休場していることを問題視した。その間に白鵬は3回、鶴竜は1回優勝しているが、矢野委員長は「横綱として、どういう姿がふさわしいか。そういう結果(優勝)は別」と一蹴した。

 すでに日本相撲協会の幹部も休場続きの両横綱を相次いで批判(本紙既報)。親方衆からも「いつまで続けるつもりなのか」「いい加減にやめろ!」といった〝引退コール〟も噴出している。これまでは進退問題が浮上しかけるたびに優勝して批判を封じ込めてきたが、それも通用しない段階に来ていることは間違いない。

 鶴竜は次に出場する場所で進退をかける意思を示す一方、白鵬は東京五輪開催までの現役続行を目指しているが…。いずれにせよ、今回の横審の決議で両横綱が土俵際に追い込まれたことは確か。今後の動向に注目が集まる。