国内女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」最終日(24日、北海道・滝のCC=パー72)、単独首位から出た菊地絵理香(34)が69で回り、通算20アンダーで今季初勝利(通算5勝目)を挙げた。

 13番のボギーで2位の三ヶ島かな(ランテック)に並ばれたが、14番パー5のバーディーで再び突き放して逃げ切った。

 北海道・苫小牧出身の菊地にとって初めての地元V。優勝スピーチでは言葉に詰まる場面もあり「地元優勝のあこがれはあったけど、プレッシャーに弱いし、勝負強さもないので厳しいと思っていた。自分が優勝できるイメージがなかったけど、最終的に優勝できてちょっとホッとした部分が出で感極まった感じですかね」と説明した。

 若手の活躍が目立つ国内女子ツアーにあってもベテランが存在感を発揮した。今季これまで日本人の30代優勝は「富士フイルム・スタジオアリス」(4月)の上田桃子(36=ZOZO)のみ。そんな存在も刺激になった。「私の中では桃子さんが頑張っている姿を見ると、年下の私はもっと頑張らなければいけないと思える。私にとってはすごい大事な存在。そういうのがあるから私も頑張れるのかなと思う」

 オフの努力もしっかりと結実した。今季序盤からすぐに成績につながらなかったが「去年よりはスイングで変えたい部分があったので、オフはトレーニングも増やした。その結果が直接的ではないけど、こうして結果として出てくれたのは、やっぱり頑張ってよかったなと思うし、引き続き頑張っていきたい」。

 向上心にブレはない。今後も若手に負けない活躍を期待できそうだ。