フィギュアスケートの元世界女王エフゲニア・メドベージェワ(22=ロシア)の国籍変更の受け入れを拒否したと報じられたアルメニアフィギュアスケート連盟のメラニア・ステパニヤン会長が報道を完全否定した。

 平昌五輪で銀メダルを獲得したメドベージェワの父がアルメニア人だったことから同国への国籍変更が浮上。これにステパニヤン会長は「絶対に(アルメニアに)呼ぶことはない」とし「(父方の)ババシアンという姓をメドベージェワに変えた彼女を招待する意味はありますか」と、ロシア国籍を選択した元女王を痛烈に批判したと報じられていた。

 しかしロシアメディア「スポーツ・エクスプレス」によると、ステパニヤン会長は「私たちが彼女の名前のためにエフゲニア・メドベージェフを招待したくないという情報は絶対的なウソです! そんな会話は1度もありませんでした。彼女が名前を変えたという事実は私たちにまったく関係ありません。誰もこの決定に干渉する権利は誰にもありません」と報道を否定したという。

 その上で「(アルメニアへの国籍変更は、プロモーターの)アリ・ザカリアンのアイデアですが、おそらく正式に表明されることはなく、彼女からの要求もありませんでした」と語っていたが、ロシアでは国際大会に出場するため、フィギュア選手の国籍変更が盛んに取り上げられており、今後の動向が気になるところだ。