【オランダ・ハーグ21日(日本時間22日)発】世界選手権(3月18~21日、モントリオール)の前哨戦にあたるフィギュアスケートのチャレンジ・カップ第2日、男子ショートプログラム(SP)で同代表の宇野昌磨(22=トヨタ自動車)が91・71点を出して首位に立った。同代表の田中刑事(25=倉敷芸術科学大大学院)は75・54点で3位につけた。

 昨年12月の全日本選手権以来、約2か月ぶりの演技。「気持ちだけ勢いがついてしまった」という中で、冒頭の4回転フリップこそ3・30点の加点を引き出す完璧な跳躍を見せたが、続く4回転トーループでは着氷でステップアウトし、コンビネーションジャンプにならなかった。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はきれいに降りたものの、スケーティングでつまずく珍しいミスもあって、得点は大きく伸びなかった。

「気持ちと体の動きがバラバラ。(フリーでは)委縮してしまわないように笑顔で最後まで滑り切りたい」と表情を引き締めた。