【フィギュアGPファイナル】羽生これぞ王者の危険察知センサー!「桜を見る会」参加御免していた

2019年12月06日 16時30分

サポートする最強陣営も羽生の強さの秘訣(ロイター)

【イタリア・トリノ5日(日本時間6日)発】氷上のプリンスは危機察知能力も一流だ。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで3年ぶり制覇を狙う羽生結弦(24=ANA)は男子ショートプログラム(SP)で97・43点の2位発進。25歳の誕生日(7日)のフリーで大逆転を狙う。いまや冬の代名詞となった国民的ヒーローは私生活から「君子危うきに近寄らず」とばかり、今話題の“あの行事”を事前回避。結果的に好判断となっていたようだ。

 五輪2連覇、世界選手権2度制覇、GPファイナル4連覇――。数々の金字塔を打ち立てるプリンスは7日に25歳となるが、すでに2022年北京五輪出場も明言。その上で人類初の4回転アクセル挑戦を続ける。さらに競技と並行し、出版本の印税や報奨金を東日本大震災の被災地へ寄付するなど慈善活動も継続。博報堂DYメディアパートナーズによる最新の「アスリートイメージ評価調査」(今年10月)でも堂々1位となり、そのカリスマ性はもはや「神」のレベルに達している。

 そのため羽生の元には毎年のように個人、団体を問わず様々な分野からオファーが舞い込んでいる。年間表彰関連はもちろん、多種多様な協会からの大使就任の打診や出版社から「教科書の題材にしたい」という申し出も殺到。なんと、その中に今話題の「桜を見る会」の招待もあったというが、羽生陣営はきっちりと回避していたという。

 日本スケート連盟によると、昨年4月21日に開催された「桜を見る会」は日本オリンピック委員会を経由して各競技団体の平昌五輪入賞者(1~8位)の選手に招待状が送られたという。だが、羽生陣営は招待を断って欠席。その4年前の14年ソチ五輪で金メダルを取った際も招待されたが、出席していない。

 羽生の強さの秘訣は、最強陣営のサポートも一つにある。余計なトラブルを徹底的に排する“鉄壁ガード”により、羽生は競技に集中できる。史上最年少の国民栄誉賞はありがたく受賞したが「桜を見る会」は不参加。その4日後(昨年4月25日)に行われた天皇皇后両陛下主催の「園遊会」には出席している。このオファーの「取捨選択」は完璧である。

 もちろん「桜を見る会」の不参加には物理的な理由もあるだろう。海外を拠点にしている上、シーズンを戦い抜いた疲れがあったのも事実。その中で「どこに力を注ぐべきか?」を冷静に判断し、危険のにおいがする芽は事前に摘むのだ。

 寄付を積極的に行う一方で、のちに「税金の私物化」と言われて大騒動となるイベントを事前回避。その“危険察知センサー”も世界最高レベルと言わざるを得ない。