赤っ恥だ。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の再来日に対する政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(72)の痛烈批判が、海外でも続々報道されている。

 25日に行われた衆議院厚生労働委員会に出席した尾身会長は、東京パラリンピック開幕に合わせ来日したバッハ会長について「オンラインでできないのか。なんでわざわざ(日本に)来るのか。(日本に東京五輪で)一回来た。銀座にも一回行ったんでしょう」と苦言。日本中から「その通り!」と賛同が寄せられている。

 これについて、バッハ会長の母国・ドイツ「DW」は「日本のコロナ対策最高権威者がバッハ会長の再来日を批判」と報道。「めずらしい爆発」として「再三申し上げてきたのは五輪(開催)のメッセージがどう影響するかということ」「なぜわざわざ来るのか」などの尾身会長の発言を伝えた。また、IOC本部があるスイスの「Nau」も速報。尾身会長の発言を報じ「五輪後に、銀座で目撃された時に続く批判」と銀ブラまでほじくり返された。

 また、IOC委員愛読の五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」も報道。「常識で判断できるはずだ」という尾身会長の厳しい発言を詳細に伝えている。

 日本での不人気ぶりは知られているに違いないが、ここまで歓迎されていないことをお膝元でも報じられては、さっさと帰ったほうがよさそうだ。