2010年のバンクーバー五輪日本代表でプロスノーボーダーの国母和宏容疑者(31)が6日、米国から大麻を密輸しようとした大麻取締法違反容疑で、厚生労働省麻薬取締部に逮捕されたことが分かった。国母容疑者といえば、五輪出場時の“腰パン”ファッションと“塩対応”が話題になったが、現在は山を滑り降りる様子を映像化し配信するプロスノーボーダーとして活躍。2児の父親でもあり、すっかり落ち着いたと思われたが…。
 
 捜査関係者などによると、国母容疑者は昨年、米国から国際郵便で大麻を送り日本に密輸した疑いが持たれている。成田空港に到着した大麻から事件が発覚し、その後の捜査で同容疑者が浮上したという。

 ただし、大麻の送り主が本人なのか、国母容疑者が頼んだ人物なのかは不明。この日午前、東京・千代田区の厚労省麻薬取締部に本人が出頭し、容疑を認めたため逮捕となった。

 国母容疑者といえば、バンクーバー五輪出場時のドレッドヘア、鼻ピアス、腰パン姿で一躍時の人に。各方面から「五輪選手としてふさわしくない」と批判の声が上がると、国母容疑者は「ちっ、うるせーなぁ。反省してま~す」と言い放ち、火に油を注いだ。

 その後、改心した国母容疑者は全日本スキー連盟の13~14シーズンのスノーボード・コーチングスタッフ入りを果たし、自らはバックカントリー(自然の山)を滑り降りる様子を映像化し配信するプロスノーボーダーとして活動。16年末にはスノーボード界のアカデミー賞といわれる「RIDRES POLL 18」で、日本人初となる年間ベストビデオパート賞を受賞した。

 私生活では09年に、3歳年上の一般女性と結婚。一男一女をもうけている。

 17年8月27日放送のTBS系「消えた天才~一流アスリートが勝てなかった人大追跡SP~」では、10社以上のスポンサーと契約するプロスノーボーダーと紹介され、年収は「1億円にはいかない」(国母容疑者)。世界を股にかける仕事なため、北海道の自宅には年に2~3か月程度しか戻れないが、近所では子煩悩で有名だった。

「米国を中心に活動していたようだが、向こうは日本に比べて大麻の規制がゆるい。家族の目が届かないところで、大麻を常習していた可能性がある。日本に戻ってからも『やりたい』と思い、密輸を計画したのではないか」(関係者)

 ネット上では過去の腰パンイメージから「さもありなん」「何も驚かない」と言った声が上がっている。せっかく更生したのに水の泡だ。