“地球5周分”のガソリン代を政治資金収支報告書に計上して炎上していた民進党の山尾志桜里政調会長(41)が13日、新たな疑惑について口を開いた。

 定例会見で山尾氏は「アベノミクスは失敗」と断言した。さらに「(進学しても)女の子はキャバクラに行く」との発言で騒動になっている自民党の赤枝恒男衆院議員(72)については「職業に貴賎があるとの感覚が露呈した」と批判。また、千葉県市川市で保育園が近隣住民の反対のため、開園断念になったことを嘆いた。

 しかし、自身の疑惑となると歯切れが悪くなる。先週の会見では、ガソリン代を元秘書が不正請求していたと明かしたが「弁護士から直接コンタクトを取るべきではないと言われている」と、相変わらず元秘書から聞き取りをしていない。

 新疑惑も浮上した。山尾氏が代表の「民主党愛知県第7区総支部」の2012年の収支報告書で高額のコーヒー代が計上されていたことだ。11月と12月だけで計6回に分けて、コーヒー代がなんと計約18万円。この2か月分だけが突出している。

 山尾氏は「調べて必要があれば報告する」とだけ述べた。永田町関係者は「逆に言えば必要がなければ報告しないということ。前回の会見で炎上したため、まともに答えようとするよりスルーした方が得策と判断したのでしょう」と指摘する。

 万単位のコーヒー代とは何なのか。ベテラン秘書は「たとえばガソリン代なら利用するたびに払うのではなく、月1回まとめて払います。スタンドとそういう契約をするんです。コーヒー代もまとめて払ったものだと思いますが、この2か月だけなのは不思議です」と話す。

 会見するたびに疑惑が増えている山尾氏はどこまで耐えられるか。