参院選(7月10日投開票)に突如、参戦して、ネットを中心に注目されている「ごぼうの党」の政見放送が28日、NHKで放送された。代表の奥野卓志氏(48)が「選挙をお祭りにしたい」と投開票日をフェスのように盛り上げたいと訴えた。

 新宿での第一声と同じく天狗のお面をつけた奥野氏は「私たちは政治を花火のようにしたいと考えている。花火とはお金がある人もお金がない人も怒っている人も泣いている人は泣き止んで、夜空を見上げて笑顔になります。政治の素人だからこそ、皆さんの代表でありたい。SNSやツイッターを使って、皆さんの声を国会に届ける初めての政党になりたい」と宣言。党の理念に掲げている「私たちの笑顔と喜びを守る」を説明した。

 その上で、過剰なコロナ対策に懸念を示した奥野氏は「公的メディアをうたうならば、本当のことを忖度せずにすべて公表、公開すべき。本当のことを話して、取捨選択するのは私たちです。国会議員になれた暁には本当の真実を追求し、国民に伝える役割も担っていけたら」とも訴えた。

 ごぼうの党はコロナでダメージを受けたエンタメやスポーツ業界の活性化を掲げ、俳優の山田孝之や山下智久、三浦翔平、格闘家の朝倉未来らが賛同し、ネット上で火がついている。

 奥野氏は7月10日投開票日を「祭り」にしたいと熱弁。「エンタメやスポーツの方々、プロフェッショナルな方々と一緒に今回、選挙を考えたい。大切な人を笑顔にしてくれる、そんな存在と一緒に選挙を盛り上げて、浴衣に仮面をかぶったり、ハロウィンのように仮装パーティーで国民的行事を楽しみませんか。国が1億人を無料招待してくれるフェスティバルと同じ。みなさんと一緒に若い力で日本を盛り上げていければうれしい」

 そして「皆さんは7月10日、どこの党に投票しますか? 判断が遅い!」と「鬼滅の刃」の鱗滝左近次の名セリフで締めくくった。