岸田文雄首相(64)は女性記者らへの〝セクハラ疑惑〟が持たれた細田博之衆院議長に対し、自ら辞めるよう総理大臣経験者に説得してもらっている。

 立憲民主党議員らは3日、細田氏の公邸を訪れ、「週刊文春」が3週連続で報じる女性記者らへのセクハラ問題について自ら説明するよう申し入れた。

 これに細田氏は「事実無根だ。名誉を侵害されており、国会が閉じたら訴訟で事実を明からかにする」と応戦し、今月に閉会する国会での説明を求めても回答しなかったという。

 立民は来週7日にも細田議長への不信任案を提出する方針を固めた。国会内で会見した馬淵澄夫国対委員長は「できる限り、多くの野党に呼びかけをしていきたい」と語った。

 一方、岸田首相は細田氏の問題に対して国会の場で「議長において適切に対応すべきだと思う」と答弁。そんな中、舞台裏で総理大臣経験者に事態の収束を頼み動いていた。

「仮に同誌が、女性記者たちからICレコーダーで録音された細田氏のセクハラ発言を入手し来週以降に発表されたら、政権へのダメージが計り知れない。安倍派の重鎮が細田氏に自ら議長を辞めるよう説得中と聞くが、本人はまだ続ける気でいるようだから困っています」(自民党議員)

 岸田首相は参院選に向けて視界良好だったはずだが、細田氏のセクハラ問題に一転、危機感を募らせている。