岸田内閣は1日の閣議で先月23日に日本の排他的経済水域(EEZ)に最新の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」1発を発射した北朝鮮の金正恩総書記に対する追加制裁の実施を迅速に了解した。
この措置は北朝鮮の核・ミサイル開発に関与したと認定した4団体9個人を、新たに資産凍結の対象に指定。4団体はいずれもロシアに所在し、9個人は北朝鮮国籍6人とロシア国籍3人、これで制裁対象は129団体120人に増えた。
松野博一官房長官は会見で「核・ミサイル活動を活発化させており、拉致問題も解決に向けた具体的な動きが示されていない」と厳しく批判。これまでの制裁については「北朝鮮の厳しい経済状況をあわせて考えた場合、一定の効果を挙げています」とした。
一方、正恩氏は今月11日の自身の労働党委員長就任10周年、15日の故・金日成氏生誕110周年というビッグイベントに合わせて「再び軍事アクションを起こす」と見られている。
「北朝鮮は現在、地下核実験の準備を進めています。実験に踏み切れば2017年9月以来、6回目となります」(朝鮮半島情勢に詳しい関係者)
先月の大陸間弾道ミサイルは、米国全土を射圏内に収めるほど、性能が向上していることが確認されたことで、日米韓に緊張が走っている。
「米国が今後、北朝鮮から核の脅威にさらされるような状況になれば、事態が急変します。バイデン大統領が核の脅威を取り除くため、北朝鮮に軍事アクションを起こす可能性があります。そうなれば米軍基地がある日本が巻き込まれる危険も想定されます」(同)
正恩氏は岸田内閣の追加制裁にどう動くのか――。












