渋谷区が高齢者へのスマホ無償配布 詐欺被害防止の効果は?担当者を直撃

2021年02月04日 11時30分

 渋谷区が高齢者を対象としたデジタルデバイド解消事業を開始する。デジタルデバイドとは、ネットなどの情報通信技術を利用できる者とできない者との間に生じる格差のことだ。

 3日に渋谷区がホームページで公開した同事業は、高齢のスマートフォン未保有者を対象に無償でスマホを配布するというもの。9月から再来年の5月8日まで実施予定で、スマホを保有していない65歳以上の区民が対象。

 最大3000台を希望者に無償貸与し、通信料や通話料は区が負担する。

 取り組みの目的として、区は「ウィズコロナ時代に求められる『新しい生活様式』において、スマホなどのデジタル機器が生活の質を向上させる重要な役割を担う」とした上で「あらゆる情報やサービスがネットの利用を前提とするようになる中、高齢者がスマホを活用できるように支援することで高齢者の生活の質が向上することを目指す」と説明する。

 申請方法や受け取り方法などは現段階では未定で、今後検討していく予定だ。

 防災情報やオンライン申請、健康アプリなどスマホを活用したサービスは多岐にわたる。LINEを通して行政や専門機関が情報の配信を行うサービスも多い。

 そうした中、偽アカウントを使って個人のLINEにメッセージを送り、海外の番号に電話をさせたり、プリペイドカードを購入させるなどの詐欺も問題となっている。

 スマホに不慣れな高齢者が被害に遭う可能性は高い。

 渋谷区同事業の担当者は「スマホを利用する方は機器の操作方法やキャッシュレス利用などが学べる講座に参加することが必須となる。その中で、詐欺のケースや対策についても説明する。コールセンターを設置して継続的なサポートを行う」と話す。

 スマホを利用する高齢者には、使い方だけでなく情報を処理する力も必要になりそうだ。

【関連記事】