摘発されたベトナム人実習生風俗「半年で売り上げ1億円」繁盛のワケ

2020年11月11日 07時15分

 警視庁は10日、ベトナム人女性を風俗で働かせたとして入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、東京都荒川区の派遣風俗店経営者の2人を逮捕した。就労資格がないのに働いたとして同法違反(資格外活動)の疑いで、ベトナム人女性3人も逮捕された。

 ベトナム人女性は警察の調べに対し「コロナで生活が厳しく、実家への仕送りもしたかった」と供述。一方、経営者らは容疑を否認している。

 約30人が働いており、中には技能実習生もいたという。実習生事情に詳しい社労士は「実習生の外国人は母国のブローカーに借金して日本に来ていることが多い。額は150万~200万円ともいいます。母国での説明と、来日してからの仕事環境が違うという不満は、これまでもたくさん聞きましたが、借金を返さないといけないので働かざるを得ない」と指摘した。

 この店は4月からの約半年で約1億円の売り上げがあったとみられている。この額に風俗情報誌「俺の旅」の生駒明編集長は「コロナ禍であることを考えればとんでもない数字です。普通の風俗店はむしろ客足が減って大変な状況にあるのですから」と驚く。

「荒川区の日暮里周辺には外国人が働く風俗店が多い。客が期待するのは安さと濃厚さです。この2つを満たしてくれるお店だったから客足が途切れなかった。さらに外国人女性たちの間で『あそこは稼げる』とウワサになり、店に女性たちが集まってくるというサイクルになっていた」(生駒氏)

 同店は60分8000円でレンタルルーム利用という料金体系。かなり破格である。この価格で半年で約1億円なのだから大勢の客がいたことになる。

 前出の社労士は「日本とベトナムの政治家がいけない。ともに実習生制度がよくないことは分かっているはずです」と指摘。政治が動くしかない。

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