キャベツ1玉580円!野菜高騰の要因に天候以外の労働力不足も

2020年08月22日 11時30分

 農林水産省が先日発表した全国小売店での野菜販売価格の動向(10~12日)によると、レタスが平年に比べて2倍超になるなど調査対象8品目全てが値上がりした。全国的な長雨や日照不足の影響が残り高値が続いているが、天候回復で価格が落ち着いてきた品目もみられた。

 レタスはほぼ2・4倍の142%高で1キロ993円だった。7月の天候不順やその後の猛暑で出荷量が落ち込んだことが要因。キャベツは84%高の291円。いずれも前週から値上がりした。

 全国470の店舗を訪問調査した。農水省の担当者は「ナスやキュウリ、ネギは今後価格が落ち着いていく。レタスは月内は高値が続くだろう」と話している。

 新宿区のスーパー関係者は「キャベツは19日には一玉580円で販売したほどで、落ち着いても300円前後になるでしょう。通常の価格に戻るのは、8月末になりますよ」と語る。

 キャベツはレタスとともに高原地帯で栽培される。長野県の栽培農家には、毎年100人弱の外国人技能実習生が働きに来る。大半はフィリピンやベトナム人。

 ところが、今年はコロナ感染拡大で政府が3月28日に両国からの入国を規制。結果、長野県のみならず茨城県、香川県など他県の約2400人の外国人技能実習生が入国できず、全国各地の農家は労働力を失った。

「長野県では働く予定の技能実習生が6~7割程度しか入国できず、手が足りなくなった農家が作付けを減らしたことで収穫が激減。他県も同じ状況で野菜がスーパーマーケットなどで値段が高騰したんです。野菜の産地は4月から5月期の生育期に、長雨と日照不足が重なって品薄になって高値に。さらに6月に入ると九州の熊本県を中心に長崎、佐賀。それに長野県などに豪雨が襲ったことで、物流が止まって、値上げに追い打ちをかけたんです」(野菜アナリスト)

 農業情報研究センター関係者は「タマネギも、長雨の影響で収穫できなかった。タマネギは腐りやすいので畑には悪臭が漂ってますよ。ハウスの中で作っているトマトも日照不足で色がつかない。農家は途方に暮れてます」と話している。