中国でようやく「犬食・猫食」禁止へ

2020年04月14日 08時00分

中国で売られる犬肉(ロイター)

 新型コロナウイルス禍の発生当初、“感染源”である中国・武漢の海鮮市場で販売されていたコウモリやセンザンコウ、タケネズミ、毒ヘビなどの野生動物が疑われた。「なんで、そんなものを食べるんだ」と世界中が中国の食文化を批判するようになったが、そんな状況が大きく変わりそうだ。

 中国は2月、コロナの発生原因とされる野生動物の取引と、消費の全面的な禁止を宣言。2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)もコロナウイルスで、その宿主はコウモリといわれた。

 SARSの時も野生動物の消費を禁じる措置を取ったが、あくまで一時的なもので、すぐに“ゲテモノ食い”は再開された。だが今回は、世界から非難され、中国政府も本気で禁じている。

 それだけではない。他国から見れば“奇食”となる犬、猫も食べてはいけなくなるようだ。

 中国ではこれまで食用家畜として、ブタ、牛、羊、ロバ、ラクダ、ウサギ、馬、鹿、キツネ、犬など30種の動物の売買を認めてきた。

 しかし、農業分野の管理監督を行う中国農業農村部は先日、犬について「犬は伝統的な家畜から人間の仲間という意味合いが強くなってきている。国際的な常識にのっとり、中国では犬を家畜として食用の対象としないこととする」と公式見解を発表した。

 ユーチューブチャンネル「ゆあチャン」で情報発信している中国人ジャーナリストの周来友氏は「食文化の見直しは都市単位でも行われています。中国深セン市では先日、新条例を発表。野生動物の全面的な食用禁止に加え、犬肉、猫肉も売買や食することを禁止し、違反者には多額の罰金を科すこととしました。5月1日から施行されます。『中国人は4本足のものならテーブル以外、何でも食べる』とやゆされてきましたが、中国の食文化は今大きく変わろうとしています」と指摘している。