
イングランド・プレミアリーグのチェルシーの買収に向けた入札が18日(日本時間19日)に締め切られ、多数の応募があったことが確認されたと、英「BBC」など各メディアが伝えた。
各メディアによると、プロ野球の鈴木誠也外野手(27)が加入した米メジャーリーグのシカゴ・カブスを所有するリケッツ一家らの投資グループをはじめ元リバプール会長マーティン・ブロードン氏が率い、世界陸上連盟のセバスチャン・コー会長らも参加したコンソーシアム、さらに英国の億万長者として知られる実業家のニック・キャンディ氏は元チェルシーのストライカー、ジャンルカ・ビアリ氏や韓国の金融グループなどと組んで入札したという。
チェルシーの売却は英政府がウクライナに侵攻したロシアへの制裁を検討したことが発端。チェルシーのオーナーでプーチン氏にも近いとされるロシア人実業家のロマン・アブラモビッチ氏への批判が高まる中、英政府は同氏の資産を凍結した。かねて同氏がクラブの所有権を手放すことを表明していたこともあって英政府が改めて売却を認可し、米国の投資会社レイングループが入札を取り仕切っている。
購入額は30億ポンド(約4710億円)とみられていたが、少なくても20億ポンド(約3140億円)が最低ラインとみられている。今後はレイングループとチェルシーが来週中に候補者リストを作成。購入費はウクライナ支援に当てられる見通しで、落札者は英政府の承認を得る必要があるという。
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