ドイツ1部ドルトムントが来季に向けてイングランド・プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表MF南野拓実(27)の獲得に動く可能性が出てきた。

 ドルトムントでスポーツディレクターを務めるセバスチャン・ケール氏は、今夏に向けてエースのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(21)の退団が確実視されていることから、新シーズンに向けて攻撃陣の補強に取り組む方針を語っている。

 地元メディア「DER WESTEN」によると、ケール氏は元指揮官でリバプールのユルゲン・クロップ監督の発言に注目。英「スカイスポーツ」のインタビューでクロップ監督が、ベルギー代表FWディボック・オリジ(26)と南野について「この夏に、これらのプレーヤーにとって間違いなく良い解決策が見つかるでしょう」と今夏に退団する方針を語ったからだという。

 特に南野については移籍金850万ユーロ(約11億1000万円)が必要になることが、同メディアは「ドルトムントはこの金額を支払うことをいとわない」と報道。その上でかつて所属したMF香川真司がドルトムントで2度のリーグ制覇に貢献したことを付記しており、スターの再来との期待もあるようだ。

 南野をめぐっては冬の移籍市場でもオファーを出したイングランド・プレミアリーグのリーズが再び獲得に乗り出す方針で、イタリア1部ユベントスも負傷したイタリア代表MFフェデリコ・キエーザの代役として獲得に興味を示している中、ドルトムントの参戦で今夏の争奪戦は激しくなりそうだ。