スペイン1部レアル・マドリードが同クラブに所属するMF久保建英(20)を今夏に売却する可能性があると、同国紙「アス」が伝えている。

 東京五輪に臨んでいる久保は1次リーグ初戦の南アフリカ戦(22日)、第2戦メキシコ戦(25日)で2試合連続ゴールと大活躍。同紙も「彼が東京で素晴らしい役割を演じている」と絶賛する一方で「今シーズンにRマドリードでプレーするのは難しい」と指摘。特にEU圏外3枠がすでに埋まっているため、今季もレンタルに出されることが確実だ。

 すでにスペイン1部マジョルカやエスパニョールが久保の獲得に興味を示している中、昨季6位のレアル・ソシエダードがRマドリードに正式オファーを出したと報じられている。ただ、五輪で好パフォーマンスを発揮しており、今後もさらなる活躍を見せれば、国外の強豪クラブからオファーが届く可能性も報じられている。

 アス紙によると、2024年夏まで契約のある久保は今季もレンタルで経験を積んだ上で来季(2022年―23年)にRマドリードでプレーしたい意向を伝えているが「Rマドリードは完全移籍のいいオファーが届けば、売却を検討することになる」と、移籍金などの条件次第では今夏に久保を手放すこともいとわないという。

 久保は金メダルを狙う東京五輪で自らの存在を世界にアピールしたいところだが、活躍するほどRマドリード退団に近づいてしまうのかもしれない。