U―24日本代表MF久保建英(19)が所属しているスペイン1部ヘタフェは同1部バルセロナからレンタルで獲得したMFカルレス・アレニャ(23)の来季残留を熱望している。

 スペイン紙「マルカ」によると、ヘタフェは現在勝ち点34でリーグ15位に低迷。残り5試合となる中、1部残留争いを繰り広げているが「アレニャ個人と良好な関係にある。このミッドフィルダーを取り込む可能性の扉を開き、2021―22にヘタフェに導く交渉を行うことを真剣に検討している」という。

 アレニャは今年1月、同1部ビリャレアルから加わった久保と同時期に入団。大活躍しているとは言い難いものの、ここまでヘタフェで17試合に出場している。今季終了後には保有元のバルセロナに復帰する契約となっているが、ヘタフェ側は2部降格を阻止した場合の来季戦力と考えており、残留させる道を模索しているわけだ。

 ヘタフェとすれば、バルセロナに復帰しても確実にプレーできる保証がないため、アレニャが残留要請を受け入れる可能性があるともくろんでいる。また、アレニャの移籍金は最低でも1200万ユーロ(約15億7000万円)とされるため、完全移籍での獲得は難しいものの、引き続きレンタルでの獲得を見込んでいるようだ。

 その一方で、久保にとっては大きな屈辱といえそうだ。アレニャとともにチーム強化を期待されて加入したものの、ほぼベンチに固定されており、現時点までヘタフェから来季の残留を求められたこともない。バルセロナの下部組織時代にはアレニャとともに将来を嘱望されていた久保だが、この事態をどう考えるのだろうか。