本田が巻き込まれる!? ボタフォゴ買収に要注意人物

2020年05月12日 16時40分

本田は経営難のボタフォゴに給与返上を申し出たが…(ロイター)

 元日本代表MF本田圭佑(33)が所属するブラジル1部ボタフォゴの買収に、世界を震撼させた“あの人物”が乗り出し、波紋を広げている。資金難の同クラブが身売りを模索する中、動き始めたのがサウジアラビアの政府系公共投資ファンド(PIF)だ。同ファンドを率いるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(34)は1年半前にジャーナリスト殺害の疑惑を取り沙汰された“要注意人物”だけに、買収が決まれば大騒動となりそうだ。

 ムハンマド皇太子を中心としたPIFは、イングランド・プレミアリーグでFW武藤嘉紀(27)も所属するニューカッスルの買収に乗り出しており、さらに別リーグでのクラブ所有を目指してボタフォゴに白羽の矢を立てた。英紙「クロニクル」はボタフォゴのリカルド・ローテンバーグ副会長が「PIFがクラブの買収に興味を抱いており、話し合いが行われた」と語ったと報じており、買収先の有力候補に挙がっている模様だ。

 PIFのトップを務めるムハンマド皇太子はサウジアラビアの次期国王と目され、個人資産は1兆円近くに達するという超セレブだ。ファンド全体でも40兆円前後の資金を有するとされ、経営難にあえぐボタフォゴにとっては救世主のようにも映る。だが…問題はムハンマド皇太子が世界中から“疑惑の目”を向けられている人物ということだ。

 2018年10月に、サウジアラビア政府に批判的だったジャーナリストのジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内で殺害されるという衝撃的な事件が発生。米中央情報局(CIA)が殺害指示を下した黒幕としてムハンマド皇太子を名指しするなど、世界中から非難を浴びた。結局実行犯とみられる5人に死刑判決が下ったが、ムハンマド皇太子は証拠不十分で無罪に。事件の真相はやぶの中となった。

 こうした背景に加えてサウジアラビア国内での人権問題も指摘されており、ニューカッスルの買収が進められる英国では著名人を中心に買収に対する反対運動が起こったほど。スペイン紙「スポルト」も「多くの人がこの計画に疑問を呈している」と報じている。

 こうした“いわくつき”の人物がボタフォゴを買収すれば英国と同様にファンやサポーターなどから反対運動が起きることはもちろん、ムハンマド皇太子に懐疑的な欧米を中心とした国際的企業のスポンサー離れも考えられる。まさに世界を巻き込んだ大騒動に発展する可能性もあるのだ。

 本田は新型コロナウイルスの感染拡大によるクラブの経営難を考慮して、3月分の給与返上を申し出たとブラジル紙「グロボ」に報じられた。クラブは全選手への支給を保証し、申し出を断ったというが、日本代表の元エースがとんでもない事態に巻き込まれるかもしれない。