森保ジャパンのMF久保建英(20=マジョルカ)が、懸念されるサッカー代表の人気面に言及した。

 森保ジャパンは視聴率の低迷など人気低下が深刻な状況。本来は大きな注目を集めるはずの今回のW杯アジア最終予選も、開幕直前の北京五輪や話題豊富なプロ野球などに押されて世間の関心は決して高くない。

 今回の中国戦(27日)とサウジアラビア戦(2月1日、ともに埼玉)は多くの観客を入れて森保ジャパンの魅力をアピールする絶好の機会となるが、25日に取材に応じた久保は「自分はプレーでみんなに楽しんでもらいたい。見ててみんなが喜んでもらえるプレーもプロとして求められると思う」としたうえで「かといって、この2試合でサッカーへの熱が高まるかといったらそうではないと思う。そんな簡単な話じゃないと思う」と代表人気の復活は一朝一夕で果たせるものではないとの見解を示した。

「日本はいろんな文化が発達している。たとえば自分がいるスペインみたいに日常でサッカーがそこまで浸透しているかといったらそういうわけではない」と自らがプレーするスペインとの違いを例に挙げつつ、趣味や志向が多様化している日本社会の現状を分析した。

 そうした状況を理解したうえで「そこは現実としてあるのは受け止めつつ、自分たちは代表を背負って試合ができることを誇りに思いながら、しっかり与えられた役割を全うしていきたい」。

 日本の至宝が熱いプレーで森保ジャパンの人気低迷に歯止めをかけることができるか。