【武田修宏の直言!!】新型コロナウイルスの影響で外出もままならない中、オンライン飲み会やウェブ会議など、新しい生活スタイルが出てきたね。今は選手の取材や大事な会議もオンラインが中心。Jリーグではビデオ会議システム「Zoom」などで重要な話し合いをしていて、リーグ再開に向けた議論が重ねられている。

 こんな便利なツールをもっと有効活用してみてはどうかな。各クラブの社長が出席する実行委員会だけでなく、村井満チェアマン(60)が各クラブの監督から現場の声を直接聞く会合を開くのもいいんじゃない? 社長たちの集まりはどうしても経営目線になりがち。でも、今の状況を肌で感じているのは選手を預かる監督だからね。

 現場は今どうなっているのか。選手が本当に求めているものは何か。こうした話を社長がすべて把握しているわけではないと思う。地域も置かれた環境も違う中で各監督から意見を聞くことはリーグ再開への議論だけでなく、再開後の運営にもプラスになると思うよ。

 J1には柏のネルシーニョ監督(69)や札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)のように世界を知る指導者がいる。そんな名将たちの声を聞けるのは今しかない。村井チェアマンにはオンラインでの監督会議をぜひ開催し、意見を共有できる場を持ってほしい。(元日本代表FW)