【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

 4月26日2回戦 南2局2本場=滝沢和典(格)、多井隆晴(渋)、近藤誠一(セ)、堀慎吾(サ)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今シーズン、優勝することができました! たくさんの応援、ありがとうございました。入院中の沢崎誠さんにもいい報告を届けられて、本当によかったです。今週は優勝をグッとたぐり寄せた一局を取り上げます。

 首位のサクラナイツと2位のフェニックスは27・5ポイント差で最終戦に突入します。迎えた南2局、このままの着順・点数ならばフェニックスが優勝で、堀選手としては近藤選手をまくるため、そして楽な状況で自分のラス親を迎えられるように大きく加点したいところです。

 ターニングポイントは7巡目。筒子2345の形を残し、トイツの9索を切ってリャンシャンテン戻ししたのです。あまり情報はないですが、筒子は場に安く、カン7萬も場況が良い。ドラのカン3萬は2枚切れですが、打点を考えるとここも外せません。多井選手はまだ優勝の条件が残っているとはいえ、堀選手が安くアガって親流しをする必要はあまりなく、打点と動きやすさを考えて9索を外したのです。

 状況を考えると、ここでリャンシャンテン戻しを選ぶのは本当に難しい。筒子は7筒を切っているためフリテンになる危険性があり、しかも巡目は7巡目と中盤です。トータルポイントでもフェニックスより下におり、こういう大きな勝負どころだと人は早くテンパイしたい、早くリーチしたいと焦っちゃうんですよね。

 結果的にこの選択がズバリとはまり、カン3萬を持ってきて、山に残ってそうな14筒待ちでリーチ。跳満の手に仕上げ、いったんトータル首位を奪回しました。勝負のオーラスではフェニックスを突き放し、チームに優勝シャーレを持ち帰ってくれました。

 最終戦に向かう前の堀選手から、焦りや緊張みたいなものはまったく感じられませんでした。それよりもこういう大事な場面で早く打ちたくて楽しみだという様子でした。こういう選手はなかなかいません。心の底から麻雀を楽しんでいるし、自信があるんだろうなと思いました。