【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

 1月14日1回戦 南4局1本場=松ヶ瀬隆弥(風)、岡田紗佳(サ)、高宮まり(格)、瀬戸熊直樹(雷)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。この日の試合でようやく初トップを取ることができました。うれしいというより、ホッとした感じです。

 Mリーガー最後となりましたがそれはあまり気にしておらず、それよりも自分が出てマイナスを積み重ねて申し訳ないなという気持ちの方が強かったです。控室に戻ったら私よりもチームメート、マネジャーたち5人がすごく喜んでくれて、ちょうどその日はオンラインパブリックビューイングもあったのでファンの皆さんと一緒に喜べてよかったです。今回のコラムでは、2着目で中、發と鳴いた松ヶ瀬選手に対し白を切った理由について書きます。

 トップ目の私と2着目の松ヶ瀬選手の差は4100点で、供託1本です。松ヶ瀬選手はドラ8萬を含んだペン7萬をチー、さらに役牌2つを鳴いており、すでにトップを取るための条件をクリアしています。一方の私も南ならアガれる形でテンパイしていました。

 そこに持ってきたのが白です。大三元を打ったら3着に落ちてしまうのですが、そもそもこの状況で大三元はありません。松ヶ瀬選手は發をポンして2萬を切り、その後に何かを引いて1萬を切ったのです。もしも白と何かのシャンポンになるとすれば一度テンパイを崩しているということになります。すでにトップを取る条件ができているにもかかわらず、そのテンパイを取らないというのはありえないのです。

 私は単騎テンパイが濃厚だと思っていました。白単騎の小三元という可能性もありますが、白はションパイですし、警戒されちゃうので単騎に受けるかというと受けづらい。アガればトップのところを、わざわざアガりにくい待ちには一流のプロならばしないだろうと思っていました。

 それでも逆を突いて白単騎の可能性もないことはなかったのですが、自分はアガれる形でテンパイをしており、松ヶ瀬選手にツモられたら終わりです。親の瀬戸熊選手にアガられてもトップの確率は下がります。この僅差なら降りてもう一局とか言っていられないので、押しました。最後はノーテン流局となり、トップを取ることができました。

 このトップをきっかけに、何か変わりそうではあります。気にしないようにとは思っていましたが、どこかしらでプレッシャーは掛かっていましたし、これからはもう少し気持ちをゆっくり持って打てるんじゃないかな。残りの試合は心機一転、立て直して頑張ろうと思います。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、19シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。