王座も記録も失った比嘉大吾 2年ぶり復帰も不安な太め残り

2020年01月11日 16時30分

フライ級時代と比べると、だいぶふっくらとしていた比嘉

 本当に落とせるのだろうか…。2018年4月のWBC世界フライ級タイトルV3戦で前日計量に失敗して王座を剥奪された比嘉大吾(24=白井・具志堅)は2月13日に東京・後楽園ホールで再起戦を行うが、その調整に注目が集まっている。

 日本人が世界戦で計量失格となったのは史上初。この失態に比嘉は日本ボクシングコミッションからライセンスの無期限停止処分を受けたが、昨年10月に解除された。再起に向けた10日の公開練習では、見た目にも丸々としていた。本人によると、現在の体重は60キロほど。王座剥奪の上にTKO負けした試合後の半年ほどは「(ボクシングを)やめようと思って」飲んで、食べて、遊んでの暮らしで「67~68キロぐらいまでいきました」というから、かなりの激太りだった。

 フライ級のリミットは50・8キロだったが、再起戦はフィリピン人ボクサーを相手にバンタム級(118ポンド=約53・5キロ)より1ポンド重い119ポンド契約で行われる。具志堅用高会長(64)は「年内には世界再挑戦させたい」と言うものの、階級は「比嘉の体格だとバンタム級が限度」だという。そうなると現在の状態から6~7キロ、最も増えていた時期からすれば15キロほど体重を落とす必要がある。

 この増加はボクシングには明らかに不要な“成分”だ。数字の上では53・5キロまで落とせるかもしれないが、WBAスーパー&IBF世界統一王者の井上尚弥(26=大橋)を頂点に強豪が揃うバンタム級で勝負できる肉体をつくることができるかは未知数と言える。

 一昨年4月の試合は連続KOの日本記録更新がかかっていた。王座も記録もすべて失って戻ってきた希代のKOパンチャーには、再び体重調整との闘いが待っている。