億単位にのぼる投資トラブル騒動から救う人物とは――。お笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)は1日、書面でコメントを発表し、今後の会見について未定とした。ニュースサイト「newsポストセブン」では5時間にわたる独占インタビューに応じ、これを「今話せる全て」とも語ったが、木本のメディア戦略を描いているのが出版社で働く親友X氏だ。投資仲間でもあり、木本の芸能界復帰を左右するキーパーソンと言われているが、いったいどんな人物なのか?

 投資トラブルが明らかになった木本は先月23日付で所属していた松竹芸能を退社。その際、近日中に会見を開く意向を示していたが、1日に発表した書面のコメントには「今現在の目処(めど)は未定です」と記した。その理由については刑事事件へ発展する可能性、事件の複雑性、他にも被害者がいるとの情報、コロナ感染拡大などの総合的判断と説明した。

 資金を預けたFXトレーダーA氏と不動産投資のB氏とは弁護士を通じて返金交渉中であるそうだが、目新しい新事実はなし。総額6億円強とも言われる投資額や運用実態についても明かさず、今後も〝被害者芸人〟の実名は「一切お答えできません」とした。

 騒動渦中、木本に代わって情報を小出しにしていたのが木本の個人事務所だ。出版関係者によると「そうしたメディア戦略を描いていたのが、木本の昔からの親友でもある大手出版社勤務のX氏です。投資好きという共通点もあり、これまでお互いに情報交換も行っていた。メディア側の人間でもあるので、木本は『どうしたらいいか?』などとX氏と連絡を取って、マスコミ対応を相談していた」という。

「newsポストセブン」が1日、5時間にわたる木本の独占インタビューをネットで配信。同日に発表された書面のコメントに「単独インタビューにお答えさせていただいたのが今話せる全てです」という文言を添えた。

「今回の独占インタビューで、X氏は〝橋渡し役〟として動いていたようです。もともとスキャンダルを追うような経歴は歩んでおらず、人当たりの良い優しい人物。自ら立て替えてでも芸人らに返金していこうと決めた木本を、なんとか芸能界に復帰させてあげたいと尽力している」(前同)

 ただ心配されるのは、X氏が出版社の人物という点だ。まだまだ謎の多い騒動の真相を追うメディアの一部からやっかむ声も上がっており、もし会見を開くことになれば、「なぜ一つの媒体の単独インタビューだけ受けたのか?」などと厳しい質問が飛ぶ可能性もある。

 現時点では木本サイドからの経緯説明のみで、投資先であるA氏とB氏からは、反論どころか発信自体も一切ない。このあたりも不気味だ。騒動の全貌が明らかになるのはまだ先になりそうだ。