器物損壊の疑いで現行犯逮捕されたシンガー・ソングライターの鬼束ちひろ容疑者(41)が30日午前8時48分、東京湾岸署から身柄を送検された。

 逮捕容疑は今月28日、東京・渋谷区内で救急車を蹴ってへこませた疑い。パチンコ店で友人女性の体調が急変し、救急車を呼んだまでは良かったが、女性を救急車に乗せる際に、通行人とトラブルになって救急車を蹴ったという。

 鬼束容疑者は「(通行人に)嫌みを言われてパニックになった。嫌なことを言った男を許せないといった気持ちでやった」と容疑を認めている。

 現場関係者によると「鬼束さんは救急隊員にも『触らないで!』とわめいていた。興奮状態で明らかに様子がおかしかった。救急車の後ろのドアは少し凹んでいた」という。鬼束容疑者の蹴りは通称「オニツカキック」と呼ばれ、常習だったという情報もある。

 署に連行された鬼束容疑者は薬物検査を行ったが、この日までに陰性だったことが判明。飲酒もしていなかった。

 ネット上では「良かった」「まずはひと安心」といった声とともに「ナチュラルか…」「救急車は蹴っていいものではない」といった声が寄せられている。